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鍼治療とは

鍼治療は、極細い針を使用して気の流れを整えることにより、身体の不調の原因を取り除いたり、症状を和らげたりする治療法です。針を、経絡(けいらく)と呼ばれるエネルギーの通り道に沿った経穴(ツボ)に刺入することにより、不妊を含めた急性・慢性の症状を治療することが可能です。

鍼治療はどのように効くのでしょうか

約4000年前から、東洋医学では、私たちの身体の中を巡るエネルギーの流れについて考えられてきました。それは、「気」と呼ばれ、血液と同じように血管の回りを通りながら、全身を巡っています。気のエネルギーが経絡をスムーズに流れ、満遍なく全身を循環することにより正常な健康を保つことができます。各臓器は正常に働き、質のよい睡眠を得られ、感情は安定し、病に対する抵抗力は高くなり、生殖機能も最上の状態となります。ところが、何らかの理由で気の流れが滞ることにより、全体のバランスが崩れてしまいます。

鍼治療は、バランスを崩す原因となる臓器とそれに伴う経絡に刺激を加えることにより、全身のバランスを整え、健康な状態に戻す手助けをします。

鍼治療はどのように不妊治療に効果があるのでしょうか

鍼治療と漢方治療は多面的に作用し、妊娠の確立を高める手助けをします。

月経周期の安定             月経の周期を整えることにより、もっとも妊娠しやすい時期の排卵を助長します。

受精卵の着床        鍼治療により子宮内膜を厚くさせ、受精卵の着床を安定させることができます。

精子を改善          鍼治療は、男性の精子の量を増やしたり、質を高めたりする効果があることが複数の

                    研究により報告されています。

流産を防ぐ          妊娠後は胎児を安定させ、流産の確立を減らすことが知られています。

*体外受精治療と併用することにより、鍼治療には以下のような効果が期待できます。

ホルモンバランスを整える:女性のホルモンバランスを調整し、妊娠に適した状態を保ちます。

卵胞の数を増やし、卵子の質を高める:良質な成熟卵を採取することが体外受精の成功率を高めます。

受精卵の着床率を高める:ドイツで行われた研究によると、体外受精のみで妊娠した女性が26%だったのに対し、体外受精に鍼治療を加えたケースでは、成功率は43%であったと報告されています。統一の鍼治療を二回施術した結果ということです。専門家の意見として、個々の患者に合わせた治療法を3か月以上定期的に施術し、漢方等も加えた場合の成功率は、75%程度見込めるとのことです。

ホルモン治療副作用の緩和:不妊治療の期間中に使用される薬品や注射類は、ほてり・イライラ感・気分変調・不眠等の副作用を伴うことがあります。鍼治療により、それらの副作用を取り除いたり緩和することが可能です。

ストレスの軽減:体外受精はストレスの多い治療です。鍼治療は血中のβ-エンドルフィンという神経をリラックスさせる働きを持つ物質を増加させる手助けをします。

腹部の緊張を緩和:鍼治療は卵子の摘出、移植等でストレスのかかる腹部の緊張を和らげる効果があります。

鍼治療はどんな人に有効でしょうか

人工授精、体外受精等の高度生殖医療を受けているカップル、または、自然妊娠を希望しているカップルのどちらにも鍼治療は適しています。いづれの場合も、なるべく早い時期に治療を始めることにより、妊娠の成功率を上げることになります。理学療法(リハビリ)等のように、鍼治療は一定期間内に継続的に受けることにより効果があがります。しかしながら、2,3回の治療であっても良い効果が期待できます。

鍼治療は不妊に悩む多くのカップルの手助けが可能です。しかし、不妊の原因に卵管・頸管障害、子宮腔内の癒着、重度の子宮内膜症、線維症、多嚢胞性卵巣症候群等の器質性障害が関連する場合は、産婦人科の受信をお勧めします。その上で、鍼治療を補助治療として施術することをお勧めします。

鍼治療は不妊に悩むカップルの男性、女性どちらにも有効な治療法です。

妊娠期間中の鍼治療

女性の妊娠期間中には、鍼治療によって以下のような効果が期待できます。

・流産を防ぐ効果。

・悪阻(つわり)症状を緩和させる効果。吐き気止めの薬には、眠気を起こしたり、女性の日常生活に支障をきたすものがあります。多くの妊娠中の女性は、強い薬の服用には消極的です。鍼治療は妊娠初期の悪阻の症状を和らげる効果があります。妊娠13週目以降も続く悪阻の場合は、産婦人科医に相談されることをお勧めします。

・胎児が逆子のとき、正常な向きに戻す効果。

・陣痛を誘発する効果。妊娠期間中には鍼を避けるべきツボがあります。それらのツボは陣痛を促す作用があるためです。妊娠満期を過ぎてもなかなか陣痛が始まらない場合には、そのツボに鍼を施術することにより、誘発剤等を使用せずに子宮の収縮を誘発することができます。

・分娩中の痛みを緩和させる効果。分娩中に鍼治療を施術した女性は、痛み止め等の局部麻酔の使用をかなり少量におさえることが出来たという研究結果があります。

・産後の痛みやマタニティーブルーを緩和させる効果。

・母乳の出を良くする効果。

・次の妊娠に適した母体づくりのための効果。

身体のバランスを整えることにより、生殖機能を正常に戻すことができます。

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